[PDF] Environmental Report 2013

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Maintenance. Disposal ... Note 2: Since Toyota uses LCA to verify the relative environmental benefits of its vehicles, the ... seven vehicle series (Pixis Epoch, Corolla Axio, Corolla Fielder, ... At a CSR workshop held by the Toyota National Dealers' Advisory ... offered annually since 2006, was held in October with the theme,.
section

4

環境マネジメント

マネジメント

section

4

2012年度は、省エネルギー設備の導入、工程での省エネ改善活動

環境マネジメント

製品開発における環境マネジメント Eco-VASの推進

2011年度より、2020∼2030年に向けて企業に求められる環境活動の方向性を、 「 低炭素社会の構築」 「 循環型社会の構築」 「 環境保全と

LCAで新型車・フルモデルチェンジ車全7車種を評価

2008年に植樹した堤工場では

自然共生社会の構築」の3大重要テーマで構成する第5次「トヨタ環境取組プラン」の取り組みを進めています。

車両の生産、 使用、 廃棄まですべてのプロセスを通じ、 総合的な環境

5年が経過し、木々が順調に成

性能を評価するEco-VAS*1の中で、素材製造、車両製造、走行、 メン

育し、樹高が3mを超えるもの

テナンス、 廃棄まですべての段階で環境への影響を評価するLCA*2

も見られ、木々の成長を継続

理念・方針と環境取組プラン

を実施しています。2012年度は、新型車・フルモデルチェンジ車7

して観察し、生物量調査を行っ

環境についての理念と方針は、1992年に制定された「トヨタ基本理念」 (1997年改訂)のもと、環境に対する

車種(ピクシスエポック、 カローラアクシオ、 カローラフィールダー、

ています。

工場 生物量調査の様子

取り組み方針を 「トヨタ地球環境憲章」 (1992年策定、2000年改定) として定め、全世界の連結事業体562社

スペイド、 ポルテ、 オーリス、 クラウン) についてLCAを実施しました。

で共有しています。

*1 Eco-VAS(Eco-Vehicle Assessment System) *2 LCA(Life Cycle Assessment) :ライフサイクルアセスメント

堤工場 2008年

堤工場 2012年

を中期計画に則って進めるほか、工場の森づくりでは、新たに三好 工場、本社実験棟、元町工場で植樹会を行い、従業員で育成した ものを含め約4,000本の苗木を植えました。

2011年に発表した「トヨタ グローバルビジョン」の中で環境については、 「 地球環境に寄り添う意識を持ち 続けること」 としています。こうした理念・方針に基づき、生産、販売などの主要会社は2012年度に下記の

第2回グローバル環境会議

A : 従来型車  B : クラウン ロイヤルサルーン 〈2.5Lガソリン・FR車〉 C : クラウン ロイヤルサルーン 〈ハイブリッド車〉

取組方針を立て、活動を進めました。また2012年11月には、豊田市の本社で、各地域の環境担当が集まり 「第2回グローバル環境会議」を開催。 「 ハイブリッド電池リサイクル」 「 化学物質管理」 「 対外発信の強化」 などをテーマに、進捗確認や意見交換を実施しました。併せて、各地域での現場改善活動の活性化、優秀事例 の横展、およびTMCと各事業体の連携強化のため、日本でグローバル環境表彰を行い、チーム活動では、 TAP(フィリピン)、事業体ではTSAM(南ア)が最優秀賞に選ばれ、小平副社長より表彰されました。

TAP (フィリピン) の表彰

2012年度取組方針と活動結果 目標

取組方針 ●



各地域との連携を強化した     環境マネジメントの推進 第5次環境取組プランの推進



各社違反・苦情の再発防止に向け た、未然防止活動の強化 各社2012年度目標達成に向けた 取り組みの推進









各分野目標の達成

販売 (79社) 海外 (46社*1)

0.8

600

0.6

400

0.4

200

0.2





トヨタ販売店協会環境マネジメント システムの第三者認証取得推進を 支援



各社ディーラー環境リスク監査  プログラム (DERAP*4) による推進



国内外その他の会社(66社) :各社自主的な活動を推進

A

B C CO2

A

取組方針

活動結果 グローバルでの環境取り組みを一層強化 各地域が参加し、第2回グローバル環 境会議を開催。 また各地域環境委員会 も、 ほぼ予定通りに開催 ● 第5次環境取組プランの活動推進



違反・苦情ゼロ



国内/各地域の  目標達成

未然防止活動を展開してきたが、軽微 な違反が発生 (違反5件*2、苦情0件)。 各社においては、 2012年度目標達成 に向けて計画的に対策を実施し、ほぼ 目標を達成 ● 各社2015年度目標を設定完了









EMS*3 認証取得  会社サポート体制 構築



目標達成 ディーラー数比率: 80%



B C NOx

車両製造

A

B C PM

A B C NMHC

走行

A

B C SOx

メンテナンス

0

廃棄

マネジメント

ビジネスパートナーと連携した環境活動の推進 販売店による環境マネジメントシステム認証取得推進 販売店については、2005年12月に制定した「トヨタ販売店CSR

・自動車の生涯走行距離10万km (10年) を、 JC08モードで走行した場合の結果です。

ガイドライン」に基づく、自主的な取り組みを推進してきました。

・LCAにより相対的な環境メリットを確認することを目的としているため、評価結果は指数で示しています。 なお、CO2はtonレベル、それ以外の項目はkgレベルで排出されるので、指数を別に示しています。

トヨタ自動車販売店協会CSR研究会では、次世代環境車の販売

2013年度の方向性



海外 (43社*1) 国内 (33社)

800

NOx : 窒素酸化物 (Nitrogen Oxide) PM : 粒子状物質 (Particulate Matter) NMHC : 非メタン炭化水素 (Non Methane Hydrocarbons) SOx : 硫黄酸化物 (Sulfur Oxide)

2012年度連結環境マネジメントの主要会社の取組方針と結果

生産 (83社)

1.0

素材製造

連結環境マネジメントの強化、推進

国内 (40社)

1,000

0

マネジメント

全 体

クラウンHVのLCA評価

各地域との連携を強化した 環境マネジメントの継続推進



各分野目標達成

加速させる必要があると考え、ISO14001やエコアクション21など

マネジメント

第三者による環境マネジメント

サステイナブル・プラント活動の推進

EMS認証取得をサポート:      取得店数増加



着実な推進により目標達成 ディーラー数比率:86%達成



*1:生販一体の10社はどちらにも含む *2:国内3件、海外2件

状況や企業の環境対策への関心の高さから、取り組みをさらに

目標

再発防止に向けた 未然防止の継続強化 2013年度目標必達の推進

EMS認証取得サポートの継続 実施

継続推進









国内/各地域の 2013年度目標達成 違反・苦情ゼロ

取得店数の拡大

目標達成 ディーラー数比率: 86%以上

*3 EMS(Environmental Management System) *4 DERAP(Dealer Environmental Risk Audit Program)

システム認証の取得を推進す ることにしました。

工場の森づくりに重点をおいて活動継続

そのうちエコアクション21につ

モノづくりにサステイナブルの概念を取り入れ、2007年よりプリ

いては認証取得に向け、2012

ウスを生産する堤工場をモデル工場として「サステイナブル・プラ

年度は全国で14社が取り組み

ント活動」に取り組んでいます。 コンセプトは「自然を活用し、自然

を行っています。

ネッツ中京における キックオフミーティングの様子

と調和する工場づくり」 で、 エネルギー低減・エネルギー転換・地域 交流・生態系保護に取り組んでいます。 サステイナブル・プラント活動のコンセプト

トヨタ自動車販売店協会(ト販協)の活動 ト販協は2005年に 「トヨタ販売店CSRガイドライン」 を発行、 トヨタ

自然を活用し、自然と調和する工場づくり

ISO14001認証取得状況

国内外のISO認証取得企業数

国内生産会社の取得数は、関東自動車工業、 セントラル自動車、 トヨタ自動車東北の

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生産会社

【エ ネ ル ギ ー 低 減】低CO2生産技術の開発・導入と日常カイゼン活動

生販一体会社

販売会社・その他業種

合併により2社減少しました。また 海外生産会社では、TMMMS(米国)が新たに

国内

39社

̶

14社

取得しました。販売会社・その他業種では、TMS(米国)が更新を中止しました。

海外

32社

10社

20社

トヨタの環境取り組み 2013

【エ ネ ル ギ ー 転 換】再生可能エネルギー(太陽光等)の活用

全販売店一丸となったCSR活動を推進しています。2012年「CSR 講演会」 ( 2006年より毎年開催)は10月、 「トヨタ販売店としての CSR活動∼コンプライアンスの観点から」 をテーマに開催。2日間で

【地域交流・生態系保護】工場の森づくり活動∼Green for Tomorrow∼

全国の販売店代表者が聴講し、参加者のほとんどの方から 「大変 従業員のエコマインド向上活動

参考になった」 という感想が寄せられました。

トヨタの環境取り組み 2013

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トヨタの環境取り組み 2013

環境マネジメント

環境マネジメント

section

4

コラム

海外販売店環境リスク監査プログラム(DERAP)

PCB含有電気工作物の届出と保管

達成ディーラー比率の向上(84%→86%)

2005年より社外委託処理を開始しました。4,229台については

海外販売店のワークショップにおける環境リスクを軽減するため、

処理等を実施済みです。未処理の変圧器・コンデンサー1,018台

DERAP*を継続実施しています。 この監査では、廃棄物や排水処理

については、2013年度以降も委託処理を継続します。

トヨタ自動車の環境保全活動取り組み事例紹介 明知工場の事例

など、環境基礎5項目についての体制確立が目標です。

CO2低減(省エネ)活動

2012年度は世界41ヵ国(46代理店)、 3, 100販売店(2011年度

明知工場ではリーマンショック以降、生産能力適正化のため

CO2排出量推移 (千トン/年) 300

比:+7代理店、 +285販売店) を対象に実施し、 5項目達成の販売店

土壌・地下水に関する取り組み

工程の集約化を展開してきました。

は84%から86%に向上しました。今後、 さらに多くの代理店で活動

生産6工場における地下水の流出防止対策は、1997年に完了し

エネルギー消費の多い鋳鉄工程は、従来旧型と新型の2ライン

250 200

が推進されるよう支援していきます。

ています。浄化完了に向けて、引き続き揚水曝気浄化処理を行い、

で併産していましたが、エネルギー効率の高い新型へ一本化す

* DERAP(Dealer Environmental Risk Audit Program)

トリクロロエチレンの測定結果を行政に報告するとともに「地域

ることで、 CO2原単位を10%改善、契約電力の30%低減が可

協議会」の場で地域の方にも説明を行っています。

能となり、 CO2低減目標も達成できました。

(kg/トン粗材重量) 1,300 1,100

総量目標 総量実績 原単位実績 原単位目標

150

900

100

マネジメント

道路交通セクターにおける統合的な CO 2削減取組の推進 エコドライブの推進 トヨタは、エコドライブを推進するため、エコドライブ支援装置の

700

50 0

トリクロロエチレン測定 工 場

地下水測定データ

本 社

0.002未満∼1.44

元 町

0.002未満∼0.18

上 郷

0.002未満∼0.18

高 岡

0.002未満∼0.42

三 好

0.002未満∼0.14



0.002未満∼0.42

サステイナブル・プラント活動

環境基準値:0.03 単位:mg/L

’ 09

’ 10

’ 11

’ 12

500 ’ 13(年度)

夏季の暑熱軽減として工場事務館のグリーンカーテン化を推進し、2012年度「あいち緑のカーテンコンテスト」において、事業部門

(注1) 全工場で測定しています。 (注2) 記載工場以外では検出していません。 (注3)測定ポイントは各工場に複数あるため、 測定値に幅があります。

の優秀賞をいただきました。また、2013年は、1973年のトヨタ環境月間制定年と重なる明知工場創立40周年の記念すべき年で あり、地域の方々と協力し、植樹等により環境にやさしい工場づくりを目指します。

開発・普及に努めるとともに、モビリタ・エコドライブ講習や冊子、 Web上で情報提供を行っています。

マネジメント 主なエコドライブ支援装置 エコドライブ インジケーター

環境に配慮した走行状態にある時、 メーター内のエコドライブインジ ケーターランプが点灯し、エコドライブの目安となります。 また、 ゾー ン表示タイプは現状のアクセル開度とエコ運転の範囲を表示します。

燃費計

一定時間の平均燃費の数値を表示し、 エコドライブの成果を確認でき ます。 エコドライブインジケーターとセットで利用すると効果的です。

日本自動車工業会が2013年5月に発行した「気になる乗用車 車 の燃費∼カタログとあなたのクルマの燃費の違いは?∼」 には、 カタログ燃費と実走行燃費の違いに関する説明とともに、エコ コ ドライブのコツをわかりやすく取りまとめた「エコドライブ10の の すすめ」 (2012年10月改定)なども掲載されています

エコ・ファクトリー活動 エコ・ファクトリー活動を8工場で実施 新工場の建設プロジェクトを対象に、その地域でNo.1の工場を目 指し、環境対策を確実に織り込むエコ・ファクトリー活動を継続して

2012年度 「あいち緑のカーテンコンテスト」 授賞式

受賞対象となった緑のカーテン

います。 これは、企画・設備計画、 トライ、操業の各段階で、環境配慮 を現地現物でチェックし、不具合がある場合には是正し、再度チェッ

広瀬工場の事例

クを行うものです。2012年度は、大規模な改装・拡張プロジェクト

マネジメント

遵法活動

も対象に加え、北米、 インドネシア、 タイ、 ブラジル、中国の8工場で

ハイブリッド部品 省エネ生産ラインの取り組み

エコ・ファクトリー活動を行いました。

プリウスやアクアのハイブリッドシステムでは、減速時に充電したエネルギーを利用し、 モーターを駆動して燃費を向上しています。その際に充放電をコントロールしているのが

エコ・ファクトリー活動

インバータです。 北米

TMMR

TMCAP

設備仕様監査 13

誤接続箇所を変更しました。原因は、2011年度に実施した工事での施工

14

不良であり、工事手順を改正し、配管工事後に必ずチェックするように徹底

パフォーマンス評価 (CO2、VOC等)

トヨタの環境取り組み 2013

SFTM 長春新工場

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欧州

また、充放電の際に熱を発生するので、インバータを冷却するために、インバータ内部に 冷却器を搭載する必要があります。広瀬工場では、従来からインバータを生産しています が、2011年からはこの冷却器の製造も開始しました。 従来は、約700gの冷却器の溶接のために、6kgの治具を同時に真空中で高温に加熱して

現物監査

* 異常ヒヤリ:事故にいたらなかったものの、潜在的にリスクの高い事例

中国

企画

コンプライアンス、 リスク評価

しました。また、全社的に同様の誤接続がないか順次点検を進めています。

ブラジル TDB ソロカバ

が排出されるという事故がありました。ただちに行政へ報告するとともに、

タイ STM

しかしながら、物流の事業所において、配管の誤接続により、未処理の排水

TMMIN

未然防止の徹底を図りました。この活動は、2010年度より継続しています。

インド ネシア

TMT ゲートウェイ

対策を関係者で協議する現地検討会を開催し、結果を各工場に持ち帰り、

TKM 第2工場

2012年度は、発生した異常ヒヤリ*について、発生場所での真因追求と

TMMAL

TMMMS

異常・苦情ゼロに向けて

インド

13

13 13

:今年度より能増P/Jも活動開始 :∼’ 11年度実施済み

13

13

13

14

13 14

14

:’ 12年度実施済み

13

おり、多大なエネルギーを必要としていました。そのため広瀬工場では、治具を使わず、

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大気圧下で溶接が可能な、高速・均一加熱工法を開発しました。

15

その結果、設備のスリム化、加工時間の短縮が可能となり、冷却器製造時のCO2排出量

16

13

インバータ

を半減することができました。本工程の立ち上がり後も、溶接時間の短縮や加工不良の 低減など、 さらなる省エネルギー活動を継続しています。

数字のみ:今後の実施予定年度

トヨタの環境取り組み 2013

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